土足で失礼

皆さんご存じの通り、ドイツのみならず欧米では一般的に靴を脱いで家に入るという習慣がありません。当然玄関にも靴を脱ぐスペースなど無く、いきなり廊下となるわけです。まぁ、簡単なマットを置くスペースはありますが。「そんなこと、知ってるよ」と言わず、ちょっとだけ苦労話に付き合ってください（笑）

まず下駄箱を置くスペースが考えられていないので、我々日本人が無理矢理下駄箱を置くと、廊下が異様に狭くなります。仕方がないのでよく履く靴は廊下に並べるのですが、「ここは一応靴を脱ぐところ」という仮想スペースを設けるために、BUBU家では安物の綿製じゅうたんを敷いています。当然こいつもあっという間にドロドロになりますね。干したりパンパンしたり洗ったりするのですが、どうしようもなくなったら、ポイです。

BUBU家にドイツ人の来客はほとんど無いのですが、たまに困るのが、暖房や水道のメーターを読みに来るおじさん。ちょうどこの時期、雪や雨で足元が悪いときに来るんですね(^^;)
昔は家内が「靴を脱いでくれ」と強要していたようですが、「靴下で作業をして、すべって怪我でもしたら訴えられる」という、本当だか嘘だかわからないような話を聞いてきて以来、黙って土足を容認しているそうです。やはり、帰った後の家の中は足跡だらけ…
おじさんたちも気にして、一生懸命玄関のマットで靴の泥を落としてくれるんですけど。

最近家内が、玄関の外に置いてあるマットに古くなったタオルを敷くという技を編み出しました。そこで水気を吸って、内側のマットで土を落とし、綿製じゅうたんのスペースで仕上げをするという、三弾攻撃だそうです。「ふ～ん」と思っていたのですが、となりのドイツ人が同じことをやり始めたのを見て、ドイツ人も冬場は困っているのだなと思いました。

ただ最近では、家の中で靴を脱ぐドイツ人も増えたみたいですね。少なくとも室内履きに履き替える人は多いのではないでしょうか。さすがにこの辺はドイツ人の生活を知っている方でないと不確かですので、ちゃっかりコメントで教えていただこうと思っています(^^;)