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今回は、カーニバル(ドイツ語ではファッシング=Fasching、もしくはファスナハト=Fastnacht)と言えばこれしかないという、パレードの様子を紹介しましょう。カーニバルのパレードというと、世界的にあまりにも有名なリオのカーニバルがありますが、あれはカーニバルの時期が真夏になる南半球での様子。北半球で寒さ真っ盛りのドイツでは、写真のようなパレードが繰り広げられます。
パレード(Fastnachtszug)が行われる日は町によって異なり、今年なら2月5日から8日までの間に行われます。「ドイツ3大カーニバル・パレード」として名高い、ケルン、マインツ、デュッセルドルフのパレードは2月7日の11時から。ドイツではTVでも放映されるみたいです。 パレードには誰でも気軽に参加できるわけではなく、地元のクラブのような団体がカーニバル関連の行事を取り仕切る組織に所属して準備を進めるみたいです。ちなみに、2月6日に行われたフランクフルトのパレードに参加した団体の数は66。ダンス・クラブやマーチング・バンド(鼓笛隊?吹奏楽クラブ?)といった、なるほどと思わせるクラブを抑えて、圧倒的な存在感を示していたのが、ずばり「カーニバル・クラブ」。その数50でした。 カーニバル・クラブ??? クラブと言っても、仲間が集まった同好会のようなものとは違い、公的に認められている組織、団体です。100年以上の歴史を誇るクラブも、数多くあります。そこで当然の疑問は、「何をやってるの?」 会員は敬虔なクリスチャンで、キリスト教で節目となる行事を執り行うものなのか。イースター(復活祭)まで断食(肉や卵などを食べない)もしてしまうのか。それとも文字通り、1年に1度のカーニバルで燃えつきることに命をかけているのか。 う~ん。興味は尽きません。 さてパレードの様子はというと、当然仮装をして山車にて繰り出す、というパターン。パレードのあいだ中、見物人にキャンディーをばらまきます。キャンディーだけとは限らず、りんごやにんじん、ポップコーンなんかも飛んできたりします。その時のかけ声が、"Helau!"(ヘラーウ!)。最初はてっきり「ハロー」だと思ったのですが、妙になまっているなと調べてみたら全然違いました。ケルンでは"Alaaf!"(アラーフ!)というかけ声だそうです。 またこの時期には、住宅地の路地等で道をふさぐ、仮装した子供たちが出現します。だいたい何人かで通せんぼをして、一人が運転席に近寄り、"Fasching Zoll!"と。 直訳すると「カーニバルの税金!」ですが、「税金を払わないと通れないよ」という税関みたいなものです。わたしの場合は、上手に仮装している子には10セントや20セント(15円から30円)くらいの小遣いを渡しますが、カツラをかぶっただけのような手抜き仮装の子には、「そんなんじゃ払えないよ、今度上手に仮装してきなさい」と、労働・サービスへの対価という考え方を教えるのでした(笑)
by bubu1999
| 2005-02-07 08:52
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